« 婚礼主持講座 | トップページ | 私が訳したい! »

2006年8月15日 (火)

知能検査

先日、知能検査の通訳をやった。いやー難しかった。
心理テストの通訳はやったことがあったので、同じようなものだと思ってちゃんと内容を確認しなかったのがそもそものミス。
いや、どんな内容か聞いたけど、心理士さんが「日常用語しか出てきませんから」っていうのを鵜呑みにしてしまった私が悪かった。

一般常識テストみたいなのがあって、たとえば「ミケランジェロは何で有名な人か」とか「アンリ・デュナンは何をした人か」みたいなのが出てくる。
で、テストを初めてから、やっと事態に気づいて、「すみません準備時間をください」と言って送らせてもらった。
固有名詞を中国語でなんて言うのか、辞書にのっているものではないので、英語を媒介にしてネットで調べた。

それよりさらに大変だったのが、語彙解説のテスト。
たとえば「食器」という単語を見て「食事の時に使う道具」などというように意味を解説する。
難易度の高い問題になってくるとこれがとっても大変。

たとえば、「道楽」ということばの意味を問う。日本語では「①趣味、好きなこと②遊びの好きな人、堕落した人」というようないくつかの意味がある。ところが、中国語には①②を包括する単語は、少なくとも私の知っている語彙にはない。
となると、①、②それぞれの意味を訳すことになるけれど、それはヒントになってしまう可能性もある。
難解な用語を勝手にわかりやすく言い換えては検査の意味がなくなってしまう。

文脈がある中での通訳では、無意識のうちに文脈からここでは①の意味だと判断して訳語を選択しているので、単語だけを訳すってことの難しさに初めて気づいた。

そもそも、訳してしまって検査の意味を持つのかもわからない。たとえば、「常識」を尋ねる問題で、「日本に都道府県はいくつあるか」という問題があった。通訳者としてはこれはそのまま訳すけれど、本当に検査の目的を達成するためには「都道府県の数」ではなく「中国にはいくつ省がありますか」という質問にしてはじめて同等の常識があるかどうかがはかれるのではないかとも思った。

ま、その辺は外国人であることを考慮して、検査結果の診断をしていくことになるのだと思うけれど。

そういういろいろな問題がおきるってことは私も、心理の先生もわかっていなくて、やってみてから気づいたのでやりながらいろいろ相談しつつ訳していった。
いろんな現場の人がどうしているか聞いてみたいなぁ。

大反省も含めて、とっても勉強になった。やっぱり、コミュニティ通訳、なかなか奥が深くておもしろい。

|

« 婚礼主持講座 | トップページ | 私が訳したい! »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/25440/3064656

この記事へのトラックバック一覧です: 知能検査:

« 婚礼主持講座 | トップページ | 私が訳したい! »