2006年8月29日 (火)

私が訳したい!

私は、素敵な人に出会うと、「この人の通訳を他の人にさせたくない」「私がいちばんこの人の心をわかって伝える通訳者でありたい」っていう独占欲が出てきます。

きのうはそんな人たち3人の間の通訳。
「にこのひと」と、彼の社長、そして8/11の燈花会で彼の演奏を聴いた中国人の美人琵琶奏者Zさん。

燈花会で、彼が中国語曲を歌っていたので、てっきり中国語ができるものと思ってZさんは話しかけたのだけれど、彼は中国語ができずZさんも来日間もなくてあまり日本語ができないので、「また後日連絡します~」ってことになって、今日私の出番になりました。

食事をしながら、少しだけZさんの琵琶演奏も聴かせて頂きました。心がびりびりするような感動的な音色。

社長さんはいい意味で威圧感のない、人を育てる愛情にあふれた方で、とっても美しい言葉を選ぶ人。
「一緒になにかやりたいねぇ」って話がどんどんすすみました。

音楽は国境を越える。それは確かに本当。
だけど、音楽を聴いてもらう場をつくるためのいろんな段取りには、言葉も必要で、私がそのコミュニケーションを担えるのはとってもうれしい。

そして、個人的にはZさんに琵琶を教えてもらえることになりそうだしいいお友達にもなれそう。「この人に教えてもらいたい」というインスピレーションを感じる人に出会えるまでは、安易に師匠を選ばないでおこうと思って、ちょうど一ヶ月前に琵琶だけ買って独学でやっていたのは正解だった。

4人が4人とも出会えた偶然を喜ぶとっても素敵な夜でした。
やっぱり縁って素敵。

音にも言葉にも表情や仕草にも人の心や人柄って現れる。
同じ楽器を演奏しても人によって違う音色が出るように、同じ言葉を聞いても受け止め方、伝わり方は通訳者によってちがってくる。だから私はちゃんと彼らの思いを伝えられるような通訳をしたいし、彼らの雰囲気を壊さないような優しい通訳者でありたいなぁと思った。

これから楽しみです!

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2006年8月15日 (火)

知能検査

先日、知能検査の通訳をやった。いやー難しかった。
心理テストの通訳はやったことがあったので、同じようなものだと思ってちゃんと内容を確認しなかったのがそもそものミス。
いや、どんな内容か聞いたけど、心理士さんが「日常用語しか出てきませんから」っていうのを鵜呑みにしてしまった私が悪かった。

一般常識テストみたいなのがあって、たとえば「ミケランジェロは何で有名な人か」とか「アンリ・デュナンは何をした人か」みたいなのが出てくる。
で、テストを初めてから、やっと事態に気づいて、「すみません準備時間をください」と言って送らせてもらった。
固有名詞を中国語でなんて言うのか、辞書にのっているものではないので、英語を媒介にしてネットで調べた。

それよりさらに大変だったのが、語彙解説のテスト。
たとえば「食器」という単語を見て「食事の時に使う道具」などというように意味を解説する。
難易度の高い問題になってくるとこれがとっても大変。

たとえば、「道楽」ということばの意味を問う。日本語では「①趣味、好きなこと②遊びの好きな人、堕落した人」というようないくつかの意味がある。ところが、中国語には①②を包括する単語は、少なくとも私の知っている語彙にはない。
となると、①、②それぞれの意味を訳すことになるけれど、それはヒントになってしまう可能性もある。
難解な用語を勝手にわかりやすく言い換えては検査の意味がなくなってしまう。

文脈がある中での通訳では、無意識のうちに文脈からここでは①の意味だと判断して訳語を選択しているので、単語だけを訳すってことの難しさに初めて気づいた。

そもそも、訳してしまって検査の意味を持つのかもわからない。たとえば、「常識」を尋ねる問題で、「日本に都道府県はいくつあるか」という問題があった。通訳者としてはこれはそのまま訳すけれど、本当に検査の目的を達成するためには「都道府県の数」ではなく「中国にはいくつ省がありますか」という質問にしてはじめて同等の常識があるかどうかがはかれるのではないかとも思った。

ま、その辺は外国人であることを考慮して、検査結果の診断をしていくことになるのだと思うけれど。

そういういろいろな問題がおきるってことは私も、心理の先生もわかっていなくて、やってみてから気づいたのでやりながらいろいろ相談しつつ訳していった。
いろんな現場の人がどうしているか聞いてみたいなぁ。

大反省も含めて、とっても勉強になった。やっぱり、コミュニティ通訳、なかなか奥が深くておもしろい。

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2006年7月17日 (月)

週末の出来事1 学校通訳

14日はなんだか八尾の日だった。中学校の通訳と市役所と小学校の通訳。夏休み前の懇談の時期なので、臨時の通訳が入る。
中学校の生徒は英語が一番大変で、いつも英語を中国語と日本語で教えるというややこしいことをやっています。夏休みも補習指導の仕事が何度かはいるので、早起きしなくちゃ。

小学校で担当している子は1年生なんだけど、6年生にお姉ちゃんがいる。その6年生のお姉ちゃんというのは、5年前に私が担当していた生徒。今回懇談の通訳では、二人分とも通訳したので、久しぶりにお姉ちゃんとも会った。

5年前は、ちっちゃくて、しかも北京語もあまり分からない子で、何度も何度も説明しながらだんだん日本語を覚えていった子。1年足らずで、私の担当期間が終わってしまったのでその後どうしているか分からないままになってた。(通訳予算に限りがあるので新規渡日生などより緊急性、必要性の高いところに回されるのです。)今はその6年生のお姉ちゃんが妹の勉強を見たりもしているらしくて、たくましくなったよなぁと感心しました。とはいえ、来日5年くらいたってもやはり日本語力はまだまだ完璧ではないので、算数の文章題や理科、社会の勉強になると遅れがちでがんばっていても大変みたい。

今日で小学校の方は一学期の仕事納め。二学期から担当校が変わるかもしれないので、担当の生徒や担任の先生とはお別れかも。とはいえ本決まりではないのでちゃんとお別れが言えるわけでもないのです。
ちゃんと外国人生徒指導のノウハウを蓄積できる体制が必要なのにまだまだなんだよなぁ。
将来この子たちが、通訳できるようになって、私のような仕事をしてくれるといいのになー。

 夜は私が八尾で学校通訳を初めて担当したときの生徒から電話。「せんせー元気?飲みに行こう」ってあんたまだ未成年でしょー★ 仮にも教育委員会で雇用されている立場としては未成年にお酒のませるわけにはいかない!
彼は目標を見失ってフリーター生活を送っているので時々不安定な感じの電話もあるけれど、いまのところ元気でいてくれるのがうれしい。早くお酒飲めるようになってほしいなぁ。

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2006年1月25日 (水)

講演レジュメ到着

2週間後にやる講演通訳のレジュメが届いたのだけれど、2時間の講演なのにレジュメがたったの10行しかない

ほんとにテーマを羅列しただけです。

同時通訳じゃないから完全原稿がほしいとかは言わないけどさぁ。

もうちょっとほしかったよぉ。せんせー。

私が講演するときはレジュメ作成がほんとにぎりぎりになるから、2週間も前に作ってくださっただけでもありがたいんだろうけど。

テーマは「台湾の外国人労働者の人権」

人権関係で比較的慣れているテーマとはいえ、台湾事情がわかっているわけではないからこれからいっぱい勉強しなくちゃ。

これからの2週間は講演者の発表してる文章とか、関連の事件の記事とかをいっぱい集めて、読み込んで、背景知識と関連単語をたたき込んでいく。ちょっと時間が空いたときにも読めるように、関連資料を持ち歩いて、そしてまた私のカバンは重くなる・・・。

講演者は前日に来日、しかも前日には打ち合わせ時間がとれるかまだわからないので、講演のちょっと前に会って打ち合わせして本番ってことになる可能性もある。

訛りの強い人だったらどうしようとか、これからどこまで十分に準備ができるだろうかとか、不安はあるけれどそのスリルがまた快感なのだ。楽しみ!

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